“I always laugh at people who say, ‘I’ve never met a rich technician.’ I love that! It’s such an arrogant, nonsensical response.”
(「テクニカルで金持ちになった人に会ったことがない」と言う人を見るといつも笑ってしまう。なんと傲慢でナンセンスな反応だろう)
マーティン・シュワルツ(Martin “Buzzy” Schwartz, 1945–)
名言の背景
マーティン・シュワルツ(通称バジー)は、ウォール街で最も成功したデイトレーダーのひとりである。もともとファンダメンタルズ分析に基づく投資を行っていたが、9年間赤字が続いた。テクニカル分析に転向してからは劇的に成績が改善し、1年目で60万ドル、2年目で120万ドルの利益を上げた。全米投資選手権で優勝した実績も持つ。
この名言は『マーケットの魔術師』のインタビューで語られたもので、ファンダメンタルズ至上主義者がテクニカル分析を軽視する風潮に対する痛烈な反論である。シュワルツ自身が両方のアプローチを経験した上での発言であり、テクニカル分析の実践的な有効性を自らの実績で証明した立場からの言葉である。
トレーダーへの教訓
この名言の教訓は、どんな手法であれ「実際に利益を出せるかどうか」だけが重要であり、理論的な正しさや学術的な評価は二の次だということである。ファンダメンタルズとテクニカルの優劣論争に時間を費やすよりも、自分に合った手法を見つけて磨くことに集中すべきである。
実践においては、まず一つの手法を選び、最低3ヶ月間はその手法だけに集中して検証することが推奨される。シュワルツのように長年赤字だった人間がアプローチを変えて成功した例は、「手法と自分の相性」がいかに重要かを物語っている。自分の性格やライフスタイルに合わない手法は、いくら優れていても機能しない。
出典
ジャック・D・シュワッガー著『マーケットの魔術師』(原題: Market Wizards)、1989年、New York Institute of Finance刊。マーティン・シュワルツのインタビューにて。