“Don’t look for the needle in the haystack. Just buy the haystack.”
(干し草の中の針を探すな。干し草の山を買え。)
ジョン・ボーグル(John C. Bogle, 1929–2019)
名言の背景
ジョン・C・ボーグルは、バンガード・グループの創設者であり、個人投資家向けインデックスファンドの生みの親です。1976年に世界初の個人投資家向けインデックス・ミューチュアル・ファンド「ファースト・インデックス・インベストメント・トラスト」(現Vanguard 500 Index Fund)を設立し、投資業界に革命をもたらしました。
この名言は、個別銘柄の選定(アクティブ運用)よりも市場全体に投資する(パッシブ運用)方が、長期的にはほとんどの投資家にとって優れた結果をもたらすという、ボーグルの哲学を端的に表しています。彼は投資業界の高い手数料構造に生涯を通じて異を唱え、コスト効率の高い投資の普及に尽力しました。
トレーダーへの教訓
ボーグルの教えはアクティブトレーダーにも重要な示唆を与えます。市場全体のトレンドに逆らって個別の「当たり銘柄」を探すよりも、大きな流れに乗る方が効率的です。「木を見て森を見ず」にならないよう、まず市場全体の方向性を把握してからトレード対象を絞り込む習慣が大切です。
FXトレードにおいては、個別の通貨ペアに固執するのではなく、ドル指数(DXY)や主要通貨全体の強弱を俯瞰してから最も明確なトレンドを持つペアを選ぶアプローチが、ボーグルの教訓に通じます。通貨強弱分析で「干し草の山」全体を見渡し、最も確度の高い方向性を見つけましょう。
出典
ジョン・C・ボーグル『インデックス投資は勝者のゲーム — 株式市場から利益を得る常識的方法』(原題: The Little Book of Common Sense Investing)、2007年、John Wiley & Sons。