“The big money is made by betting big when the odds are in your favor.”
(ソロスから学んだのは、勝算がある時は大きく賭けろということだ)
スタンレー・ドラッケンミラー(Stanley Druckenmiller, 1953–)
名言の背景
スタンレー・ドラッケンミラーは、ジョージ・ソロスのクォンタム・ファンドで主任ポートフォリオマネージャーを務めた伝説的なマクロ投資家である。1992年のポンド危機では、ソロスとともにイギリスポンドの空売りで約10億ドルの利益を上げたことで世界的に知られる。独立後のデュケイン・キャピタルでも30年間マイナスの年がなかったとされる驚異的な実績を持つ。
この名言はソロスの下で学んだ投資哲学を要約したものである。ドラッケンミラーは、ソロスから受けた最大の教えは「確信がある時にポジションサイズを大きくする勇気」だったと繰り返し語っている。多くの投資家が小さな賭けを分散させる中、ソロスは自信のあるトレードに集中投資する姿勢を貫いた。
トレーダーへの教訓
この名言が教えてくれるのは、トレードにおける「サイズ管理」の本質である。優位性のあるセットアップを見つけても、ポジションが小さすぎればリターンは限定的になる。逆に、確信のない局面で大きく張ればリスクが膨らむ。重要なのは、すべてのトレードを均等にするのではなく、確信度に応じてサイズを調整することだ。
日々のトレードでは、まず自分の「A級セットアップ」を明確に定義し、それに該当する場合にのみ通常の1.5〜2倍のポジションを取る運用が考えられる。ただし、大きく賭けるためには十分な検証と経験の裏付けが必要であり、初心者が安易に大きなポジションを取ることとは根本的に異なる。
出典
ジャック・D・シュワッガー著『新マーケットの魔術師』(原題: The New Market Wizards)、1992年、HarperBusiness刊。ドラッケンミラーのインタビューにて。